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【新製品リリース】 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ(ハイブリッドタイプ)135℃リプル電流品 PSVシリーズ

2019年01月10日

1.はじめに

当社では、これまでに導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの高耐電圧化・高容量化を実現したハイブリッドタイプをラインアップし、高信頼性が求められる車載市場を中心にセットの小型化・長寿命化に貢献してきました。
 
近年、車載電装品のエンジンルームへの搭載や機電一体化により、コンデンサにも更なる高温度対応と、あらゆる環境での使用を想定し、極低温域から高温まで安定した特性が求められています。また、車の燃費の向上,コストダウン等のためにセットの小型化や軽量化が進められ、その対応のためコンデンサの小型化や員数を減らす検討も行われています。コンデンサの小型化や員数削減は、コンデンサへの負荷が大きくなり、高リプル電流対応が必要になってきています。そこで、それらの要求にこたえるため、温度特性に優れ、高温度,高リプル電流保証のハイブリッドタイプPSVシリーズを新たに開発致しました。

2.開発品の特長

当社の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ(ハイブリッドタイプ)は、導電性高分子と独自開発の機能性液体を併用することで、非固体アルミ電解コンデンサに比べてESRが非常に低く高リプル電流対応が可能,極低温域から高温域まで周波数特性が安定,高温度使用時のESRの経時的変化が非常に少ない,といった特徴を持っています。この技術により、定格電圧25v~63v品で135℃保証のPHVシリーズ,150℃保証のPLVシリーズなど高リプルで高温度保証品をラインアップしてきました。

今回開発したPSVシリーズは独自のポリマー技術をさらに改良し、耐熱性とESR性能を向上させて次のような性能を実現しました。
 ①業界トップの高リプル電流化(現行品の1.5倍の高リプル電流を保証
 ②高温度中で使用されても長期にわたり安定したESR特性を示し、従来品(PHVシリーズ)の
  初期ESR規格値を耐久性試験後の規格値として設定

さらに、低温においても特性が安定しており、‐40℃中における規格を設定
なお、従来品PHVシリーズで保証している150℃の過温度保証,85℃85%RHの耐湿性能は維持しています。

PSVシリーズは、定格リプル電流が従来品の1.5倍となったことで、リプル電流の制約からΦ10品を使用したところでΦ8へのサイズダウンが可能となり、また複数個使用している所では員数削減につながり、セットの小型化と軽量化に貢献します。広温度で長期間安定した特性,高耐湿性,過温度耐性といった性能を保持していることから車載機器に最適な商品となっています。また、ハンディータイプの家電,電動工具などのモータ駆動回路でも軽量化に貢献します。

当社では、今後さらに導電性高分子アルミ電解コンデンサハイブリッドタイプの特徴を保持したまま、高温度保証,高耐圧化,高容量化製品のラインアップの充実を図ってまいります。

PSVシリーズの主な仕様
カテゴリ温度範囲 -55℃ ~ +135℃
定格電圧範囲 25V ~ 63V
静電容量範囲 33µF ~ 330µF
製品サイズ Φ8×10.5,Φ10×10.5
耐久性 135℃ 3,000時間
過温度保証 150℃ 300時間
耐湿性 85℃85%RH 2,000時間
現行品との比較
   PSVシリーズ
開発品
PHVシリーズ
従来品
カテゴリ温度範囲 -55℃ ~ 135℃ -55℃ ~ 135℃
定格電圧 – 静電容量 35V 270µF 35V 270µF
ケースサイズ(ΦD×L mm) 10×10.5 10×10.5
定格リプル電流(135℃, 100kHz) 3,000mArms 2,000mArms
初期ESR 20℃/100kHz 16mΩ 20mΩ
-40℃/100kHz 13mΩ (設定なし)
耐久試験後ESR 20℃/100kHz 20mΩ (設定なし)
-40℃/100kHz 17mΩ (設定なし)
サンプル:2019年1月より
量産:2019年4月より

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