【新製品リリース】 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ（ハイブリッドタイプ） 高容量タイプ PKV/PZKシリーズ アップグレード

1.はじめに

当社では、これまでに導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ（ハイブリッドタイプ）を上市し、高信頼性が求められる車載機器・通信機器・社会インフラ・産業機器市場向けを中心にセットの小型化・高性能化・長寿化の実現を担ってきました。しかし、セットの小型化・高密度実装化に伴いコンデンサには高容量小型化、さらに厳しい環境下で安定した製品性能が求められ続けています。
このたび当社では小形、高容量化を図ったチップ形のPKVシリーズ、リード線形のPZKシリーズに50、63V品を追加するとともに、チップ形ではφ10×12.5～16L、リード線形はφ10×11～20Lのサイズ拡充を図りました。これによりAIサーバー、通信基地局などの社会インフラ・車載機器・産業機器などにおいて、PKV/PZKシリーズの適用範囲が広がり、機器の高性能化に大きく貢献します。

2.開発品の特長

当社の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサハイブリッドタイプは、導電性高分子と独自開発の機能性液体を併用することで、高耐熱・高リプル電流・長寿命・低ESR・優れた温度特性などの高性能特性を実現しています。PKVシリーズ（チップ形）/PZKシリーズ（リード線形）はその高性能を維持して高容量化を図り25、35V品で8×10.5/8×9、10×10.5/10×9サイズを上市していました。今回、PKVシリーズ/PZKシリーズの35V以下で採用している高倍率電極箔と低密度電解紙の高耐圧化設計及び製造条件の最適化により63Vまで電圧拡大を図りました。また、当社独自に社内開発した高性能製造設備により、ハイブリッドタイプでは業界で唯一20L品までの生産技術を確立しており、PZKシリーズに20L品をラインアップしたことで25Vの場合、従来品（PJV/PZJシリーズ）では820μFまでであったところをハイブリッドタイプでは最大となる1,500μFまでカバーできるようになりました。

サンプル：対応中
量産：対応中